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H邸(大阪市)

都市部のマンションに暮らしていたご夫婦が、高齢になった両親の隣に家を
建てるにあたり、両親に対する配慮はもちろん、自分たち自身が高齢に
なっても安心して暮らせるようにという思いをベースに、環境や自然を意識
しながら、自分達のライフスタイルを崩すことなく暮らせる家という
コンセプトで設計しました。
ご夫婦は二人とも文章を執筆し同人誌を出版するという共通の趣味があり、
蔵書の数が膨大でしたので本の収納をどうするかが大きな課題となりました。
また、「動きやすいキッチン」という希望もありました。
室内には全て段差は無く、トイレ、浴室などの水廻りは手すりを取り付ける
と共に、動きやすい広さを確保しました。浴室には取り外し可能なベンチを
設置、観葉植物などの置場として使える他、必要になれば入浴時の移乗台
として利用できる仕様に。更に万が一のときには、ベンチを取り外すと人が立てる空間ができるので、2方向からの介助が出来るようにしました。
環境に配慮したいとの要望により、屋根には太陽光発電パネルを取り付け。
フロアごとにほぼワンルーム空間なので、階段と吹抜けという縦方向の
空間を介して家中に風が良く通ります。内装は、2階の床のみ温水床暖房が
入っているため床暖房対応のフローリングですが、1階と3階は杉の無垢材
を貼り、壁は環境にやさしいクロスと一部杉板を貼っています。
本の収納については階段の腰壁や吹抜けの上部、さらに壁厚等利用できる
空間は全て本のために棚を造りました。












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